独身・彼女なし、地理学で生計を立てるため奮闘中の高杉温巳・ハル(小山慶一郎)は、ある日突然、親を亡くした中学生・久留里(平澤宏々路)の未成年後見人に! それが、久留里のシングルマザーで、ハルの叔母の美哉(美村里江)の遺言だった。一生懸命さが空回りするハルと無口でしっかり者の久留里は、会話すら成り立たない。 そんな中、「世話になるから」と久留里がハルに作ってくれたお弁当の中身に、研究室仲間の准教授・香山(市川由衣)と助手・小坂(大原優乃)もビックリ! 明日の久留里のお弁当は自分がと、ハンバーグを作り始めたハルは“美哉の隠し味”を思い出し、久留里のお弁当に込められた想いに気づくが…。果たして共通点ゼロの2人の共同生活の行方は?
ハル(小山慶一郎)と久留里(平澤宏々路)の共同生活がスタートして1週間。料理は久留里が夕飯を担当、その残りでハルが翌日の弁当を作るなど何とか回り始めていた。だが、社交的ではない久留里が中学校のクラスで浮いていて、周囲から「お弁当、いつもおかずひとつだね」とからかわれていると知ったハルは、岐阜の串原に住む三好夫妻を頼る。地理学の研究で世話になった夫妻に気に入られ、いつも野菜や総菜をどっさりもらっていたのだ。夫妻は久留里に串原の名物手作りこんにゃくを食べさせようと、こんにゃく芋を茹でてすりおろすところから作ってくれる。 翌日、夫妻にもらったおかずがいっぱいの弁当が完成するが、久留里からまさかの一言が…。
ハル(小山慶一郎)と久留里(平澤宏々路)が一緒に暮らし始めて1年が経った。中学2年生になった久留里は学校から「進路希望調査票」を渡されるが、行きたい高校はあるのかと尋ねるハルに、「一番お金がかからない高校がいい」と答える。 ハルは高杉家の支出可能な学校はたくさんあると一覧を作って久留里に見せ、他県や外国に行っても構わないと告げるが、なぜか久留里は不機嫌になってしまう。 そんな中、母校の北海道の大学で論文審査会を受ける小坂(大原優乃)を助けるために、ハルと香山(市川由衣)が同行することになり、久留里はなつ希(並木彩華)の祖母が留守を預かる香山家に泊まる。同居してから初めて別々の夜を過ごす二人は……。
小坂(大原優乃)の親から大量のカニが届き、高杉家で焼きガニパーティを開くことに。香山(市川由衣)と娘のなつ希(並木彩華)、久留里(平澤宏々路)のクラスメイトの光(木村来士)も参加し賑やかに食卓を囲む中、ハル(小山慶一郎)に好意を抱く小坂の想いが溢れ出し微妙な雰囲気に。 そんなふたりを見てつまらなそうな久留里に光が突然つき合ってほしいと告白! 驚いた久留里が自室にこもり、会はお開きに。 ハルは保護者としてどうすればと頭を抱えるが、明日のお弁当用に残ったカニを入れた卵焼きを作ると、「ママがよく作ってくれた」と喜ぶ久留里にホッとする。そんな中、久留里との何気ない会話から美哉(美村里江)の思わぬ秘密が……。
血はつながっていなくても家族だと確かめ合ったハル(小山慶一郎)と久留里(平澤宏々路)。1年後、ハルは笹島女学園大学から講師の一次審査合格の通知を受け取る。ところが、小坂(大原優乃)も同じ大学の一次を通過し、二次審査の模擬講義は二人の一騎打ちになることに。 一方、久留里はクラスに友達もでき、文化祭の打ち上げをしようと盛り上がっていた。皆で食べ物を持ち寄ることになり、かつて美哉(美村里江)がハルの友達にふるまってくれた「いきなりいなり」と名付けたいなり寿司の作り方をハルから教わる。 そして、遂に訪れた二次審査当日、テーブルの上の論文をハルの忘れ物ではないかと大学へと走る久留里。果たして、審査の行方は…?