それはまさに、嵐のような一日だった…。
昼休み、突然2Aから悲鳴が響き渡った。急いで駆けつけた鈴木先生(長谷川博己)は、血を流しながら倒れている中村(未来穂香)と、そのそばでコンパスを握りしめながら興奮して立ち尽くす学級委員・竹地(藤原薫)の姿を目にする。 2Aのスペシャル・ファクター小川蘇美(土屋太鳳)に目を向けると、彼女も俯きなにやらただならぬ様子。教室で一体何が起こったのか…?
事件が起こる12時間前。麻美(臼田あさ美)から距離を置きたいと告げられた鈴木先生は、次第に麻美から連絡が来ないことに慣れ始めた自分に危機感を抱きつつも、相変わらず小川の幻覚に翻弄されていた。そこで、鈴木先生は積極的に妄想を支配することで「妄想」と「現実」の棲み分けを図る作戦に出る。罪悪感を覚えながらも、麻美が知らないのなら裏切りではないと自分に言い聞かせ妄想を始める鈴木先生…。しかしその矢先、麻美が暗がりから自分を見つめている姿を目撃!?
事件当日。朝から雨が降りしきる中、小川は雨合羽に長靴というスタイルで登校して来る。その姿に心を奪われるが、作戦が功を奏したのか、すぐに落ち着きを取り戻すことができ、鈴木先生は“小川病”を克服したと喜ぶ。
そんな中、2Aでは竹地に異変が起こっていた。竹地は、成績優秀、見た目よりも快活で博識・雄弁だが、その半面自尊心が強く人を見下す傾向がある。その竹地が、「小川に好きな人がいる」と2Aの横関(岡駿斗)と樺山(三浦透子)が話しているのを偶然、紺野(齋藤隆成)と立ち聞きしてしまったのだ。小川に思いを寄せる紺野は大ショック