ある地方都市のキャバクラ。ドライバーの北野祐樹(本田 響矢)はNo.1キャバクラ嬢・杉本奈月(吉田 凜音)の専属ドライバーとして働いている。ある日、無断欠勤をしている奈月のことで店長と衝突してしまう。祐樹は奈月の元を訪ねると、亡くなった母親の四十九日法要だったことを知る。気持ちの整理ができた奈月から、一緒に店を辞めて、店長から借りている送迎用のキッチンカーでこの町を出ようと提案を受ける祐樹。無計画のままキッチンカーを走らせている祐樹と奈月は、偶然通りかかったカレーチェーン店に立ち寄ることに。お店に入るとチェーン店にはない衝撃的なスパイスの香り!?すると、調理場から “おまえなんかクビだ” の声と共に店を飛び出していく一人の青年。この店で調理を担当している森田晃(奥野 壮)だ。 店を飛び出してこっそりキッチンカーに乗り込んだ晃に気付いた祐樹と奈月。”あのスパイスの香り”に 衝撃を受けた奈月がカレーを作ってほしいと頼むと… 。
キッチンカーに初めて依頼が舞い込んでくる。スーパー「フレッシュイイダ」から情報を聞きつけてた老人ホームが、奈月のもとに連絡して来たのだ。奈月は亡くなった母親と入居者を重ね、誰よりも思いがこもる。老人ホームでは定期的にプロの料理人を招いて食事会を開催しているといい、今回は美味しいスパイスカレーを振る舞ってほしいとの依頼。ただし、責任者からはスパイスの味が老人に合うのか不安だから一度試食させてほしいとの注文。晃は、自分の作るカレーの味を信用されていないと憤りキッチンカーを飛び出す。そんな晃を追い、祐樹と奈月は探し回るが見つからず。奈月は諦めてキッチンカーに戻ると、そこには晃の姿が!実は晃、この地の名産であるなまずを仕入れ、老人にも食べやすいレシピを考えていたのだ。なまずとカレーは意外にも相性ばっちり、初の依頼は大成功となる。そしてこの頃、奈月の心にはある思いが‥。
初の依頼はあったものの、ビジネスとしては全く成立していない。運営資金が減り続け、3人は日雇い労働などで稼ぐことに。奈月(吉田 凜音)が日雇いバイトをする一方、祐樹(本田 響矢)はパチンコで楽して稼ごうと企むがあえなく失敗‥。そんな中、晃(奥野 壮)の一言でSNSを開設して宣伝することに。すると早速DMが届く。大手に取引先を取られてしまったという精肉店からだった。働かない店主(小園 凌央)を見かねた妻(工藤 綾乃)が、ウチの肉を購入してほしいとの依頼。良い食材を安く大量に仕入れた3人は、訪ねたこの地が梅で有名であることを知る。 晃のインスピレーションは冴え渡り、今回は梅干しと鶏肉を使ったカレーを作ることに。偶然開催していた梅まつり会場で満を持して販売するも客足は全くない。キッチンカーの場所があまりにも悪く人が来ないからだ。そのとき、祐樹は意外な方法で客を呼び込むことに‥。