クイズが趣味の高校生・一花(岩本蓮加)の家には、物心ついたころから異様なルールがあった。それは、母・和美(片山萌美)が決めた“家中に貼り巡らされたテープを父・令太郎は越えてはいけない”というもの。 一花が物心ついたころから両親に会話はなく、テープで分断された父・令太郎(竹財輝之助)は和美や一花と会話することを許されず、家庭内で一人、暗く狭い部屋で寝食する生活を強いられていた。一花はそんな家族の状況をおかしいと感じつつも、和美からの締め付けで、令太郎と話せない日々を過ごしていた。 18歳の誕生日が迫ったある日、一花は“家族のクイズ”を解こうと思い立ち、令太郎に話しかける。すると令太郎は一花に、テープが貼られるようになった原因は、令太郎の “ある発言”が和美を傷つけたことではないかと打ち明ける。 そんな中、令太郎は家族の状況を変えるべく和美と話し合おうとするが、テープを越えてしまったことで和美が信じられない行動に出る。思いつめた令太郎は、車に轢かれそうになったところを助けてくれた倉敷沙耶子(水崎綾女)に家族の状況を打ち明け「それは立派なDVですよ」と優しく諭される。 和美から離れていく令太郎を引き留め、家族を再生したいと願う一花。 テープの謎に近づいていくと、そこには両親が隠してきた、家族のとんでもない“嘘”が隠されていた──。
一花(岩本蓮加)の家には、家族を2つに分断するように貼られた黄色いテープがある。そのテープは、父・令太郎(竹財輝之助)の“ある一言”がきっかけで母・和美(片山萌美)が貼ったもの。一花はいびつな家族の再生を願い、両親の間でいつ、何が起きたのかを解き明かそうとする。そんな娘の思いに応えるように、令太郎は夫婦の亀裂の原因を知ろうと一歩踏み出す。だが、令太郎がテープを越えたことで、家族はさらなる崩壊に向かってしまう。一花は“家族のクイズ“を解こうとしたせいだ、と自分を責める。 そんな中、一花は東京からやってきた転校生・光(田中洸希)と出会い、ハマっているクイズアプリが同じだったことで意気投合する。光は母子家庭で育ち、ストーカー化した母の交際相手から逃れるために一花の街に引っ越してきたのだという。自分のように複雑な家庭環境で育ち、趣味のクイズに没頭することで現実逃避してきたという光に心を許した一花は、違和感だらけの家族関係を打ち明ける。すると光は「クイズ、一緒に解こう」と、一花のために“ある作戦”を提案する。 そして2人は、長年一つ屋根の下で口をきくことさえなかった和美と令太郎を引き合わせる。ついに令太郎と正面きって向き合い、テープを張り巡らせることになった核心に迫る和美。はたしてテープは令太郎への復讐か、それとも和美の理不尽なDVなのか—。
黄色いテープで家族から分断され、孤独に生きる令太郎(竹財輝之助)の部屋には、1枚の家族写真がある。その写真を置いたのは、“ある出来事”をきっかけにテープを貼った妻・和美(片山萌美)だった。一花は同級生の光(田中洸希)とともに、写真の謎を追求する。 写真には令太郎、和美、幼い一花が幸せそうな笑顔で写っているが、一部が切り取られていた。和美によれば、それは令太郎に対する戒めなのだという。“ある出来事”につながる写真らしいが、この写真はいつどこで撮ったものなのか?過去、自分たちの身に何が起きたのか?光と協力して手掛かりを探す一花。 そんな中、突然和美が暴走を始める。一花の担任、荻野(SWAY)に吹き込まれ、「一花と光が付き合っている」と信じ込んだ和美が、一花を無理やり引き連れ、光の家に乗り込んだのだ。 和美は光とその母親に対し、一花と今後一切かかわらないでほしいとだけ言い放ち、説明もなく立ち去る。呆気にとられる光と母親。訳の分からないまま一花と話す機会を探す光を横目に、光の母親は令太郎と連絡を取り始める。実は、彼女は数日前から令太郎と急速に親しくなっていた、沙耶子(水崎綾女)で—。
テープで家族から分断されている令太郎(竹財輝之助)は、娘・一花(岩本蓮加)に家族3人でご飯を食べたいと本心を打ち明ける。だが、令太郎が一花と話しているところを目撃した和美(片山萌美)は大激怒。またも家族は崩壊に向かってしまう。 一方、令太郎の部屋でテープが貼られたきっかけとなった“ある出来事”につながる写真を発見した一花は、同級生の光(田中洸希)とともに、その写真の正体に迫る。光は写真後方に写りこむ鳥居が、動物園のポスターに載っているものと同じであることを突き止める。写真は動物園の一角で撮られていたのだ。写真はなぜか一部分を切り取られており、一花と光は切り取られた部分にヒントがあると推理する。 2人は一緒に動物園に向かい、写真が撮られた位置を探し出し、写真に写っていたはずのものが何だったのか調べる。 その様子を、クラスメイトの琴葉(森日菜美)が見ていた。以前から光と親しくする一花に嫉妬していた琴葉は、弱みを握っているクラスメイトの大輝(こたつ)らに一花をいじめるよう指示する。 クラスメイトにいじめられ、和美には何もわかってもらえず、一花は思わず感情を爆発させてしまう。 和美を突き飛ばし、家を飛び出そうとする一花の前に、令太郎が現れ—。
テープによって2つに分断されている家族が再び1つになることを願う一花(岩本蓮加)。今まで口を利いてこなかった父・令太郎(竹財輝之助)と話し、クラスメイトの光(田中洸希)と協力して、家族の謎に迫る。しかし、一花が動けば動くほど、母・和美(片山萌美)の暴走は激しさを増してゆく。 夜の学校の屋上で話す一花と光。引き続き、前向きに“家族写真”の謎解きを進めようとする光とは対照的に、不安そうに沈黙する一花は、自らの矛盾した胸の内を光に吐露する。家族が元通り仲良く暮らせることを夢見て、家族のクイズを解く決心をした。しかし自分がクイズの答えに、家族の真実に近づくにつれ、ますます家族が崩壊に向かっている。「家族でいるのって、難しいなぁ……」とこぼす一花に対し、光はおもむろに一花を抱きしめ、「俺たちが知っちゃいけないことなんてない」と一花を励ます。 背中を押され、再び家族のクイズを解く決心をした一花は、和美の部屋に潜入する。そこには想像だにしていなかった“家族の闇”が眠っていた—。
母・和美(片山萌美)の貼ったテープによって2つに分断されている家族が、再び1つになることを願う一花(岩本蓮加)。今まで口を利いてこなかった父・令太郎(竹財輝之助)と話し、クラスメイトの光(田中洸希)と協力して、家族の謎に迫る。しかし、家族の間に入った亀裂は広がる一方だった。 令太郎と沙耶子(水崎綾女)がラブホテルで朝を迎えるところを目撃した荻野(SWAY)。 令太郎との関係や、“セクシーな英語教師”としての仕事を弱みとして握り、沙耶子に強要したのは“和美と令太郎を別れさせる”ことで—。 一方、母・和美の部屋から小さな男の子用の靴を発見した一花は、戸籍謄本を確認し、“死別した双子の兄”の存在を知る。 衝撃の事実を受け止めきれない一花は、一度光に相談するため、光の家に向かう。だが、光の到着を待つ間に一花は信じられないものを見てしまう。 ついに明らかになる家族の衝撃の真実とは—。
家中に張り巡らされたテープの謎解きを進める一花(岩本蓮加)は、自分に“死別した双子の兄”がいたことを知る。 話を聞いてもらおうと、光(田中洸希)の家に向かった一花。 そこで光の母・沙耶子(水崎綾女)と話をしていた一花は、光と追い続けた“切り取られた家族写真の謎”の最後のピースを発見してしまう。 衝撃のあまりその場を立ち去った一花は、自宅に戻り、母・和美(片山萌美)に撮影した写真を見せて答え合わせをする。 すると和美は、どこで見たのかと一花を問い詰め、死んだはずの一花の双子の兄・翔貴の名前を呼び、取り乱す。 そんな和美に追い打ちをかけるように、それぞれの思惑で家族の崩壊を願う荻野(SWAY)と沙耶子による “作戦”が決行される。 そんな中、光はクラスのいじめっ子・大輝(こたつ)たちから、母・沙耶子が“セクシーな英語教師”として、 卑わいな動画を配信していることを知らされる。 さらにその証拠画像を教室にばらまかれ、一花にまで動画を送られたことで、光は激怒。 大輝を突き飛ばして教室を飛び出し、自室に閉じこもってしまう。 その裏には、一花と仲を深めていく光をなんとしてでも振り向かせようとする琴葉(森日菜美)の策略があった。 傷ついた光を思いやり、ふたたび光の家に駆けつけた一花は、そこでいじめの首謀者・琴葉と対峙(たいじ)する—。
母・和美(片山萌美)によって切り取られた“家族写真”の謎を解いた一花(岩本蓮加)がたどり着いたのは、あまりにも悲しい家族の真実だった。 テープで分断された家族の再生を願い、光(田中洸希)と “家族のクイズ”に挑んできた一花。だが、知ってしまった答えを光に明かせず思い悩む。なにも知らない光は「一花を助けたい」とまっすぐな気持ちをぶつけるが、一花は涙ながらに本心を偽り、光を遠ざけようとする。 「もうクイズをやめる」とひとり、打ち沈む一花。そこに、一花を思い“家族のクイズ”を解き続けようとする光からのメッセージが届き—。 一方、光を一花から奪おうとした作戦が裏目に出てムキになった琴葉(森日菜美)は、一花の父・令太郎(竹財輝之助)に“一花の友達”のフリをして近づく。 そんな中、令太郎はかねてから密会を重ねていた光の母・沙耶子(水崎綾女)からついに交際を申し込まれる。互いに家族がある不倫関係だと理解しながらも、テープで家族から隔てられ、孤独に苦しんできた令太郎は、沙耶子の告白を受け入れる。すると沙耶子は、別れた元夫との悲痛な過去を語りだし—。 一花と光、令太郎と沙耶子。交錯する親子それぞれの恋と、家族の崩壊の行方は—。
家族がテープで分断された理由を、大人になる前に知ろうと謎を解いてきた一花(岩本蓮加)は、光(田中洸希)が双子の兄だと知ってしまう。迷い悩んだ末に「ごめんね」と真相を光に打ち明けた一花を、光は「それでも一花のことが好きだ」と言って抱きしめる。 だが、なぜ令太郎(竹財輝之助)と和美(片山萌美)の子ども・翔貴として産まれたはずの彼が、沙耶子(水崎綾女)の息子・光になったのか。その理由を知るべく、2人は一花の家に向かう。 一方、令太郎は不倫中の沙耶子から「ちゃんとした家族を作りたいんです」と真剣交際を迫られていた。元夫の壮絶なDVで希望を失った沙耶子がかつて犯したありえない過ちを聞かされた令太郎は、ショックのあまり過呼吸になりながら和美の元へ向かう。そこで令太郎が目にしたのは、自宅のリビングに翔貴がいる4人の家族写真を飾り「もうすぐ翔貴が帰ってくる」とほほ笑む和美の姿だった。 パニック状態の令太郎は、ついに和美に「離婚してくれ」と切り出す。“一花が大人になるまで”家族をつなぎとめようとテープを貼った和美の答えとは──。一花の18歳の誕生日。令太郎と翔貴が家族でなくなった信じがたい真相が明らかになる。