ロックに大きな革命をもたらしたビートルズが解散騒動を引き起こしていた1969年、もうひとつの偉大なバンドがデビューした。キング・クリムゾン。
新しいスター、次なるムーブメントを求め、混沌としていた当時の音楽シーン。
そんな中で、彼らが放った1stアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、人々に大きな衝撃を持って受け入れられた。
ジャズやクラシックなどのさまざまな音楽的要素を自在に取り込み、より自由に重層的に組み上げられた彼らの音楽…
ロックはここから、深く豊かに、進化していく。
デビュー作にしてロック史に残る名盤『クリムゾン・キングの宮殿』。
5人のオリジナル・メンバーはいったいどこから集まり、グループはどのようにして生まれたのか。
番組では、彼らがデビューをめざし、リハーサルを行っていたロンドンのフルハム・パレス・カフェを訪れる。
ゲストには、タイトル曲「クリムゾン・キングの宮殿」を書いたイアン・マクドナルドとピート・シンフィールド。
さらに、アルバムの40周年記念盤でリマスターを行ったスティーヴン・ウィルソンやイエスのキーボード・プレイヤー、リック・ウェイクマンを訪ね、話を聞く。