『小さな恋のメロディ』…
少年少女のみずみずしい恋を描いたこの映画は、1971年の公開と同時に、日本では大きなヒットを記録。映画のテーマ曲「メロディ・フェア」は、当時のティーンエイジャーたちの心に深く刻みつけられた。
音楽を担当したビージーズは、67年にアルバム・デビューしたイギリス出身のグループ。
77年には、彼らの曲をフィーチュアーした映画『サタデイ・ナイト・フィーバー』が世界的なヒットとなり、ビートルズ、エルヴィス・プレスリー、マイケル・ジャクソンらと並ぶ史上もっとも成功したポップグループに数えられるようになった。
ディスコ風の曲でもその美しいメロディとハーモニーが存分に活かされているが、初期のアコースティック調の作品群では、それらがより際立っている。
「メロディ・フェア」は、69年にリリースされた彼らの2枚組アルバム『オデッサ』に収録された1曲だった。(このアルバムからは「メロディ・フェア」のほか、「若葉のころ」「ギヴ・ユア・ベスト」も映画で使われている。)
「メロディ・フェア」にインスピレーションを得たアラン・パーカーは、イメージをふくらませ脚本を執筆… そして、忘れえぬ美しい映画が誕生した。
番組では、ビージーズのメンバー、ロビン・ギブや『オデッサ』収録直前にグループを去った元メンバーのヴィンス・メロニーらにインタビュー。
さらに、『小さな恋のメロディ』の監督、ワリス・フセインやメロディ役のトレイシー・ハイドを訪ね、当時のようすをふりかえってもらう。