1967年。サイケとヒッピーの夏。全米ナンバーワン・ヒットとなった「ハートに火をつけて」で、時代の最先端へと躍り出たドアーズ。ボーカルのジム・モリソンが放つ強烈なカリスマ性と、オルガンをフィーチャーした独自のサウンド。そして高度に文学的な詩の世界。ドアーズは、60年代後半のアメリカ文化を象徴する存在となった。
番組では、ドアーズの作品を手がけたエンジニア&プロデューサー、ブルース・ボトニックに取材。「ハートに火をつけて」のオリジナル4トラック・テープの中身を解析する。さらに、この曲を新たなスタイルでカバーした二人のアーティスト、ホセ・フェリシアーノと渡辺香津美が、ギタリストの立場からアプローチする「ハートに火をつけて」を熱演。DJ・作家のロバート・ハリスの解説と共に、時代を作った名曲と不世出のバンドに迫る。