今回取り上げる一曲は、史上最強のロックバンド、ローリング・ストーンズの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」。
シンプルで力強いこの曲は、ストーンズのテーマのごとく広くファンに親しまれている。
1967年。ストーンズのメンバーはドラッグの不法所持などで次々と逮捕された。また、ビートルズの「サージェント・ペパーズ」にインスパイアされ、彼らなりのサイケデリックを追求した「サタニック・マジェスティーズ」は、当時、多くのファンの賛同を得るには至らなかった。
そうした中、前年の迷走をふっきるかのように、新たなプロデューサーの下、心機一転し、レコーディングしたのが、この曲だった。この曲で彼らは、自らのルーツであるR&Bに回帰する。当初は、次のアルバム「ベガーズ・バンケット」に収める予定だったが、ジャケットのデザイン問題でアルバムのリリースが伸びたため、急遽シングルカットされた。
番組では、この曲のレコーディングを行ったロンドンのオリンピック・スタジオやリハーサルを行ったスタジオを訪ね、当時のレコーディング・エンジニアに話を聞く。ゲストは、ミュージシャンのシーナ&ロケッツの二人。