北海道の田舎にある白玉中学。そのソフトテニス部の面々──明日菜、琴音、千歳、来栖は全国大会目指して日々練習に励んでいる。といっても、部員は現在4人の弱小部。それなりに気合いはあるけれど、部活はマイペースこの上ない。今朝の朝練もドタバタしていて結局きちんと練習できなかったり、放課後の練習試合もジュースを賭けたりと、和気藹々なのは良いのだが、全国大会優勝を一応掲げる割には、お気楽そのもので……。
ミッシーこと顧問の三島木先生に恋心を抱いている琴音。今朝は絆を深めるためにマンツーマンで特訓してもらおうとするが、残念ながら先生は熱血系ではないために琴音のもくろみは空振り。でもミッシーがソフトテニスの元全国チャンプと知り大感激する。そして英国からの留学生、エリことエリザベスがソフトテニス部に入部した。エリは明日菜たちとすぐに親しくなったが、なんと彼女はミッシーとは旧知にして親密な関係だった!?
大会に備えて、ミッシーの発案で部のメンバー同士でシングルスでの練習試合をすることになった。それぞれの思惑を抱いて燃え上がる部員たち。ところが天候が急激に悪化。激しい風雨の中、熱気以外はビミョーにトンチンカンな試合を続ける明日菜たちだったが、ついには吹雪になってしまい学校で泊まることに。ミッシーが明日菜たちを校舎の地下深くへと案内すると、そこには豪華な温泉施設が広がっていた!
愛用していたラケットが壊れてしまい、街のソフトテニス専門店まで買い物に行くことにした明日菜。琴音たちもつき合ってくれて、いつも通り和気藹々と店内を見て回る。ラケットを買った明日菜は、店内で赤玉中学の少年、玲緒と知り合い仲良くなる。その頃琴音は、売り場で赤玉中ソフトテニス部の澄乃と出会い口論となり、そのまま売り言葉に買い言葉で、店の隣にあるコートを使ってテニスで決着を付けることに……!?
強豪の赤玉中ソフトテニス部との練習試合をすることが決まり、盛り上がる明日菜たち。何せ白玉中ソフトテニス部にとって、これが初の対外試合となるからだ。しかも先日のソフトテニス専門店での赤玉中との一件もあって、琴音の闘志はいやが上にも燃え上がる。試合は明日と聞いて一同は驚くが、それでもやった方がマシと特訓を始めるメンバーたち。とはいうものの、そこはいつもと変わらぬドタバタの連続。果たして実力アップ出来るのか?
いよいよ赤玉中との練習試合が始まった。最初のゲームは明日菜・琴音ペア対澄乃・芹葉ペア。実は似たもの同士という琴音と澄乃は鼻息荒く、試合前から火花を散らしあう。だが実力差は大きく、最初のセットは完敗してしまう。そんな明日菜と琴音に、ミッシーはそれぞれにアドバイスを与えた。二人は澄乃・芹葉ペアに一矢報いることが出来るのか?そして、千歳・来栖ペアは魔球サーブを放つ彩香・あづさペアにどう立ち向かうのか?
赤玉中と無名の白玉中の練習試合が凄まじかったという話は、全国優勝の実力を持つ黒玉中ソフトテニス部でキャプテンを務める岬の耳にも届いていた。そこで岬は、盗撮──もといスパイが特技の由良に白玉中への潜入を命じた。明日菜たちの斜め上行く日常に驚愕の連続の由良は、成り行きから新入部員として練習に加わるのだったが、着せられたのはテニスウエアではなく、なぜかスク水!しかも明日菜たちもスク水姿で練習を始めた!?
ミッシーの発案で、合宿をすることになった。ところが合宿所に着いてみれば、澄乃たち赤玉中の面々が満身創痍になっていた。愕然とする琴音たちの前に現われたのは、黒玉中の岬!それもそのはず、合宿所を含めた一帯は岬の実家の私有地だったのだ。この合宿所の地下には、岬が造らせた秘密の特訓場があり、澄乃たちはその苛酷さに耐えきれなかったのだという。そして明日菜たちも特訓コースにチャレンジすることに……。
親しげなミッシーとエリの様子に耐え切れず、琴音は合宿所を飛び出してしまう。心配する明日菜たち。だが琴音を捜すミッシーを監視カメラが捉えていた。それを見て安心した明日菜たちは捜索をミッシーに任せて練習をはじめた。だが岬の殺人的ショットにみんなビビリまくり。一方ミッシーに保護された琴音は、彼とエリの関係が自分の勘違いだと気がついた。説得された琴音はミッシーと戻ろうとするが、敷地が広大すぎてサバイバル状態に陥って…!?
大会が近づき、明日菜たちはエリのパートナー探しとして部員募集をはじめた。ようやく見つけた入部希望者の一年生・やよいは、ソフトテニスをしていた姉の遺志を継ぐのだというが、霊感少女の彼女の中には姉のうづきの霊が宿っていた。その人格はかなり凶悪で、明日菜たちはタジタジ。そして次の中間テストで一人でも赤点が出たら、大会参加を取り消すとのお達しが!そこで部員全員でミッシーのアパートで試験勉強をする事になるのだが…!?
チームワークを高めるために海へ合宿に来た明日菜たち。今回の目的はリフレッシュなので、水着姿になって、いつも以上に和やかかつのんびりムードで海の休日を満喫する一同。だが遊んでいる最中に琴音が軽く言った言葉をきっかけに、明日菜は自分が琴音のパートナーとして本当に相応しいのか内心悩みはじめる。合宿が終わっても、それを引きずり続ける明日菜。そんな最中、練習中の事故で明日菜は記憶喪失になってしまって…!?
記憶を蘇らせるため、来栖が発明した謎の機械で意識を過去へと飛ばした明日菜。……それは、明日菜が白玉中に入学したての頃。ソフトテニス部に入部して琴音と知り合った明日菜は、一緒にペアを組もうと誘うが断られてしまった。だが二人で練習した時、明日菜はソフトテニスの面白さを知り、より一層琴音とペアになりたいと思う。見かねた3年生の紫希は、琴音に一度だけ明日菜とペアを組んで、自分と試合をするように勧めるのだが…。