静(吉岡里帆)は写真館を営む父の純介(笑福亭鶴瓶)と二人暮らし。純介は生まれつき聴覚障害を抱え、同じくろう者だった母は静が幼い頃に他界している。耳の聞こえる静は純介の通訳代わりを務めてきたため、相手を見つめたり、身ぶり手ぶりで話すクセがある。それを「こび」とか「ガサツ」と受け止められ、傷つくことも多い。ある日、バイト先で面識のある圭一(中島裕翔)がケバブの屋台でつるし上げられている場面に出くわす。