1996年東京都立亀戸技術専門校(当時)のビル管理科に入学した中高年の16人は、いずれもバブル経済崩壊後の不況下、リストラや倒産などで職を失ったサラリーマンたち。それぞれ培ってきた仕事へのプライドもあれば、家族の事情もある男たちだ。入学当初は会話もなかったが、やがてクラスメートとして勉強を教えあうなど友情が芽生えていく。冬の時代を懸命に生きる人たちの、入学から卒業、再就職までの日々を見つめた。