謎の素粒子ニュートリノの研究に人生を捧げた戸塚洋二さん。ノーベル賞候補といわれながら2008年がんで亡くなった。実験を通じて生涯、宇宙の生と死に向き合った戸塚さんは、がんにおかされた晩年、自らの病にもデータの収集と解析を重んじる科学の目で向き合い、専門医も驚くほど病状の分析、死への恐れなどをブログに綴っていた。最期の日々まで科学者であり続けたその魂を、ノーベル物理学賞受賞の梶田隆章さんとみつめる。