女好きのロボットオタク・ロボ(松山ケンイチ)と、7色の声を操る14才の少女・ニコ(大後寿々花)がスパイとして活躍する笑いと涙と感動の痛快冒険活劇。 ちまたでは連続殺人事件が騒がれる中、家と学校とコンビニを行き来するだけの退屈な生活に飽き飽きしていたニコ。 しかしある日の下校途中、2人の男が血まみれで争う「事件」を目撃する。 生まれて初めて見た衝撃的光景に興奮覚めやらないニコは、誰かに話したくてたまらなくなり、テレクラに電話。 大人の女性の声色を使って、「一緒に現場に行ってほしい」と、電話口の男に頼み込むことにした。 やってきたのは、ロボットオタクでパッと見、風変わりな青年・ロボ。 現れたニコの幼さに驚きを隠せないロボだったが、うまいこと言いくるめたニコは、2人で「事件」の現場に向かうことにした。 だが、血痕もなくなっていて、何事もなかったかのよう。 ただ一つ、「ゴミ」の詰まった箱があることを除いて。 それでも、どうしても「事件」と「ゴミ」のことが気になるニコは、レアなフィギュア「MAXロボ」でロボを買収。 かくして2人は「事件」の捜査を始めることになった。 捜査を続ける中、三日坊主(中村獅童)という3日間しか記憶が持たない男に出会う。 興味を持った2人は、三日坊主と接するうちに打ち解けていく。 しかし、三日坊主の「正体」を知ってしまったロボとニコは――
ニコ(大後寿々花)の行きつけの美容室に、 強盗犯・後藤(村上淳)がバイクで突っ込んで来た。 偶然居合わせたロボ(松山ケンイチ)は、またしても妙な事件に巻き込まれてしまう。 凶器で脅され、ロボの愛車・シトロエン2CVに押し込まれる2人。 後藤に言われるがまま、伊豆へ向けての大逃走劇が始まった。 一方、真境名(浅丘ルリ子)に2億円の“あるもの”を運ぶように命じられた名梨(岡田義徳)。 彼もまた、バイクにまたがり伊豆へと向かうのだった。 「パン、洗剤、さくら餅」―― 後藤は、恋人から頼まれたというお遣いをしながら、2人を連れ去って行く。 そんな中、どんな声も聞き分ける「耳」をそばだて、後藤がしきりに“留守電”を聞いていると気づいたニコは、 後藤が強盗を犯した“本当の理由”を知ってしまう。 そこにあった、深く哀しい恋の物語とは――
真境名(浅丘ルリ子)から、殺し屋・ZIを捜し出すように頼まれたニコ(大後寿々花)は、 ロボ(松山ケンイチ)に相談を持ちかけるが、 ロボは突如上京した母親(白石加代子)に 翻弄され、それどころではなかった。 両親の離婚の危機を目の当たりにしたニコも、依頼を受けられる状況ではなく、第一「殺し屋」にかかわるのはもうヤメようと、今回は真境名の依頼を断ることにした。 そんな中、偶然立ち寄った花屋で美しい女主人(りょう)と出会った2人は、ひょんなきっかけから花屋一家と付き合い始めることになった。 ところが、ある朝、一家ともども銃撃に巻き込まれた2人は、家族に隠された秘密を知ってしまうことになる。 そこにあった 、悲しい家族の物語とは――
道を歩いていたニコ(大後寿々花)は、外国人女性からフランス語で道を尋ねられて戸惑う。そのとき、ファミリーレストランの窓側の席にいるロボ(松山ケンイチ)が目に入り、店内に入って助けを求める。 一方、ニコの姉でそのファミレスでバイト中の一海(村川絵梨)は、ずっとかばんを抱え続ける不審な男性客(モロ師岡)のもとへ。途中でニコらを見掛けた一海は、よそ見をした拍子に、男の足元にナイフなどを落としてしまう。すると、男はナイフを拾って一海に突き付け人質にし、店員と客全員を監禁。立てこもりを宣言する。 ロボは、犯人の説得を試みるが、犯人の要求もわからないまま、時間だけが経過していく。そこに偶然、ニコの母・雪江(片桐はいり)や父・竹男(塚本晋也)がやってきて、林一家全員が巻き込まれてしまうことに。 大金の入ったかばんを抱えて7時間もファミレスに居座っていたこの男は、ある女性の到着を待っているのだという。この男の目的は何なのか?
昭子(小林聡美)、絵美理(ともさかりえ)、恵(もたいまさ こ)の3人は、 表の顔は病院勤めの看護師。 だが、裏の顔は、死にゆく者の願いを叶えるためなら 人をも殺す“プッチーニ”と呼ばれていた。 彼女たちに真境名(浅丘ルリ子)が命を狙われていると知ったニコ(大後寿々花)は、 ロボ(松山ケンイチ)に助けを求めるが、よりによってプッチーニ・昭子と恋に落ちたロボは、 2人で暮らし始めることにし、ニコの前から姿を消してしまう。 真境名は、命が狙われているのに逃げ隠れもせずにこのまま殺される、と言い放つ。 名梨(岡田義徳)によれば、その理由は 、 かつてスパイだった頃の仲間であり恋人だった男への“つぐない”だから、という。 それでも、どうにか真境名殺害を阻止したい名梨は、ロボと昭子が暮らす部屋へ向かう。 一方、ニコは、真境名を何とか説得しようとする。 そんな中、いよいよプッチーニが動き出して――