「ある女性を探して欲しい」と、中年男(マキタスポーツ)がやってきた。男が手にしていたのは、80年代にデビュー曲1枚で姿を消した幻のアイドル・桃ノ木マリン(小池里奈)。30年前、地元の商店街で桃ノ木マリンが歌う姿を見て以来、彼女に夢中になり、その時彼女と握手した右手を現在まで一度も洗っていないという。 男は最近会社をリストラされ、もう一度彼女に会って、人生を変えたいのだという。 早速、桃ノ木マリンの調査を始めた村木(オダギリジョー)。マイナーなアイドルだったため、調査に苦戦する村木だったが、ある驚きの情報に突き当たり…!
今回の依頼人は、尋常でなく"顔"が怖い男(龍坐)。所長(石橋蓮司)と村木(オダギリジョー)が話を聞くと、幼稚園では「悪魔の子」と呼ばれ、高校生の頃には学校に暴走族やヤクザがスカウトに訪れた…など、その顔が原因の悲壮感漂うエピソードの数々が語られた。 男の依頼は、自身が営むパン屋に自分の顔が原因で客が入らないことに悩んでいた。男には妻と5人の子がおり、いっそ怖い顔に箔を付けてその顔を活かした商売に就こうと、噂で聞いた「怖い顔グランプリ」なるものに出場したいのだという。しかし、肝心の大会がいつどこで開催されているのかわからず、探偵社へとやってきたのだった。 調査を進めるうち、この大会には裏があることが判明し…!
ある日、売れない漫才コンビが探偵社を訪れた。口下手で声が小さい中上学(今野浩喜)と、やたらテンションの高い澤井健次(趙珉和)の対照的な2人だ。 メグミ(小泉麻耶)の提案で自己紹介代わりに2人にネタを披露してもらうも、ヒドイ出来に、苦笑いする探偵社一同であった…。 そんな中上の依頼は、彼の済むアパートに毎日届けられる、けして見栄えが良いとは言い難い「弁当」。はじめは気味悪く感じていたものの、今ではとてもありがたいものとなっている。中上自身も誰が届けているのか確認しようと見張りを試みたが、間の悪さで贈り主を確認できていないため、贈り主が誰なのか突き止めて欲しいという。 村木(オダギリジョー)は早速調査を始め、その人物をあっさり見つけるが、それは驚くべき人物で…。
本日の依頼人は、かつて出会った“雪女”のような女性を探して欲しいという男・蓑田(田窪一世)。20年前のある夏の夜、蓑田は街で白いワンピースをまとった女(國武綾)に『助けてほしい』と声をかけられ、アパートにかくまうことに。 女は毎日おいしい食事をこしらえ、突然始まった幸せな生活に喜んだのも束の間、女は4日目の朝に、名前も告げぬまま姿を消してしまったのだという。唯一の手がかりは、女が残していったマッチ箱。しかしそのマッチ箱に店名と住所が書かれたスナックは既になくなっており、村木(オダギリジョー)はスナック周辺で古くから営業している店をあたってみることに。 そんな中、蓑田は偶然、意外な形で女を発見し…。
本日の依頼人は、空手の師範をしている梶原(橋本じゅん)。高校時代に出会った恩人に感謝を伝えたいという。 その恩人とは、地元で最強といわれたスケバン・麗子(吉倉あおい)。当時、気が弱く体も貧弱だった梶原は、学校の不良たちにカツアゲされていたところを麗子に助けられた。それを機に、強くなろうと空手に打ち込むようになり、現在に至るという。 早速、村木(オダギリジョー)が調査を進めると、麗子の当時の交際相手の情報をつかみ…。
本日の依頼人は、遊園地のウグイス嬢の声に恋したオタク男(ボブスズキ)。毎日遊園地に通い、一日中その声を聞いて過ごしているという。なんとか声の主に会おうと従業員に詰め寄るも断られ、閉園後に待ち伏せしてみるも、それらしき人物は見当たらず…。 そんな中、浮気調査で遊園地を訪れていた村木(オダギリジョー)とメグミ(小泉麻耶)の会話から、2人が探偵事務所の人間だと確信し、尾行して大川端探偵社を訪れたのだという。 どうしても声の主を探し出して欲しいという依頼だが、男のストーカー気味な行動や言動に、さすがの村木も調査を引き受けるべきか困惑する。 しかし、所長(石橋蓮司)のひと声で調査を引き受けることに…。
依頼人・磯山直人(オクイシュージ)は、赤ん坊の頃に母親に捨てられた。すでに他界した父親の話によると、磯山の止まぬ鳴き声に心配した隣人夫婦が、ちょうど自分たちにも子供が生まれたばかりだからと、妻(秋山実希)の母乳を与えてくれていたのだという。 磯山は、"もらい乳の母"を探し出し、ただ一言お礼を伝えたいと思い…。
本日の依頼人は、地味で少し不気味な雰囲気を持ったメガネの女(山田真歩)。 毎朝通勤時に見かける、一般ランナーの男(滝藤賢一)の素性を調べてほしいという。 水上バスで通勤している女は、ある日、ジョギングに勤しむランナーの中で、ひときわ速い男の存在に目を奪われた。女によると、そのランナーは毎日同じ場所をひたすら往復しており、フルマラソンと同じ距離を2時間弱で完走するのだという。 その信じがたい内容を興奮気味に話す様子に、女の妄想話ではないかと疑う村木(オダギリジョー)だったが、調査の結果、男の速さに隠された秘密を知ることに...。
ある朝、村木(オダギリジョー)は所長(石橋蓮司)から依頼を受ける。ここ1週間ほど、誰かに後をつけられている気がするという。 昨夜バーで晩酌をした後に隅田川沿いを歩いて帰っていたところ、何者かに背中を押され、階段を転げ落ちて額に怪我をおった。探偵という職業柄、恨みを買うような心当たりは大いにあり、村木に自分の身辺調査をしてほしいというのだ。 実は、所長から依頼を受ける前夜、村木は所長に関する「夢」を見ていた。嫌な予感を胸に抱きつつ、そのことを打ち明けられぬまま所長の身辺調査を開始するが、朝から晩まで尾行調査をしても、これといって怪しい影は見当たらない。 そんなある日の夕方、正体不明の男から所長に電話が入り『メグミをさらった』と告げる…。