勝負の最中、猫を避けて転倒した珠代は、琳との勝負に決着がつかなかったことへの未練を、彼女を日本選手権に出場させることで晴らそうとする。そうして迎えた大会当日。レギュレーションの関係から“フェーゴ”の使用ができないため、琳に与えられたのは同じく“テルジャンカドーレ”製のライドバック“バロン”。だが、ライドバックの経験も浅く、クセの強い“フェーゴ”に乗りなれた琳にはしっくりこない。予選のタイムも散々で、下位からのスタートとなってしまう。苦肉の策としてセッティングを“フェーゴ”に近づけ、アシストシステムを解除した結果、琳はそのポテンシャルを開花させていく。次々と順位を上げ、前年度優勝者の珠代と、彼女との雪辱を晴らそうとするコブラ兄弟上位チームに肉薄する琳だったが、最終ラップでエンジンブローのためリタイアしてしまう。だがそれは、“フェーゴ”でなければ彼女の能力に応えられないという証にほかならなかった。
Name | Type | Role | |
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Hideo Takayashiki | Writer | ||
Atsushi Takahashi | Director |