深瀬和久

学生時代から自分には価値がないと、コンプレックスを抱いて生きてきた。大学のゼミで知り合った自分と同じ“地味グループ”の広沢は、人生で初めて出来た親友だった。 現在は美穂子という恋人ができ、これからの生活に光がさして来たと感じられていたある日、美穂子の元に「深瀬和久は人殺し」という謎の告発文が届く。「一体誰が?」と、告発文の犯人を探すため、再び広沢の事故と向き合うことになるが、その中で、当時隠されていた数々の秘密を知ることに……。