桧山陽子はスーパーで派遣社員として働く24歳。幼い頃に両親を亡くし、1年前に最愛の祖母・如月やよいを亡くして天涯孤独の身の上だった。そんなある日、陽子は亡きやよいにうり二つの老婦人・栄千代美と出会う。
千代美から私の孫娘にならないかと提案された陽子は、「死んだ祖母や両親を裏切れない」と怒ってその場を去る。その後、陽子は水無から千代美が数年前まで神楽坂で1、2を争う有名な芸者だったと聞く。
陽子が栄家を訪ねると、ウェブシティというIT企業の弁護士・添田と暴力団・熊坂興業の大和卓郎がいた。ウェブシティは敬太郎に1億円、熊坂興業は100万円の金を貸していた。そんな時、栄家に見知らぬ老人が現れ...。
栄家に昌枝が転がり込んできた。また夫婦喧嘩をして家出したらしく、陽子はあきれるが、千代美は「この家のお母さん」として昌枝を受け入れる。しかし、陽子は家族ごっこを楽しむ気にはまだなれなかった。
栄家では「お父さん」に当たる人がおらず、水無や千代美はインターネットで募集しようと言い出す。栄家のホームページを作るよう頼まれた陽子は、「熱血ニセ家族」というタイトルでホームページを作る。
栄家の一員に加わることになった陽子。それぞれ家事を分担して新生活が始まった。そんななか、昌枝の夫・良和が21歳の息子・一郎と共に昌枝を迎えにやってくる。昌枝は夫に離婚届を渡して追い帰そうとするが...。
水無が美容院の面接へ、裕司が板前の仕事に初出勤しようとしている朝。弁護士の添田とウェブシティの社長・住之江康介が競売の下見に栄家へやってきた。競売の算段を立てていると、捨三が現れ...。
出ていったはずの翠が栄家に戻ってきた。陽子が優しく迎えると、翠は泣きだす。陽子が事情を聞くと、街で実の父親・豊に遭ったという。実は翠は豊の子ではなく、翠の母が不倫して生まれた子だった。
栄家に東京地方裁判所の執行官・斉藤がやってきた。斉藤は千代美に早めに家を明け渡した方が良いと忠告して帰っていく。千代美はこの件で力を落とすが、栄家のみんなは力を合わせてウェブシティと闘おうと誓いあう。
千代美は栄家の人々にホテル北条チェーンの専務・久米を紹介するが、久米はいきなり深々と頭を下げる。北条敬太郎宛てに送られてきた競売決定の通知を受け取ったことにより、競売が始まってしまうとのことで...。
陽子は自分の父が毎朝新聞社に勤めていたことを知り、新聞社に出向くが玄関で足がすくみ、Uターンしてしまう。その後、陽子が公園でうなだれていると、見知らぬ青年にいきなり写真を撮られて...。
深夜、数馬が顔から血を流して栄家に現れた。芸能人の密会現場を写真に撮り、相手と殴り合いになったという。翌日、陽子の携帯に「捨三がいなくなった」との連絡が。栄家の人々は必死で捨三の行方を捜すが...。
唯一死刑判決を下した凶悪犯の墓参りに行こうとする捨三。翌日、陽子は千代美と共に、捨三を連れてその霊園へ行くことに。墓参りの帰り、陽子は数馬から電話をもらい、その夜「やよい」で会うことに。
お父さん役に目覚めた御手洗が栄家の面々に「それぞれ自分の家に戻った方が良い」と言い出し、裕司は「逃げだす前に頼もしい父親になれ」と激怒する。翌朝、懲りない御手洗はみんなに家族会議を開くと告げ...。
御手洗が呼びかけた家族会議をすっぽかし、酔って帰宅した陽子と水無、裕司。怒った御手洗は、3人にこれから門限を設けると言い出すが、酔った陽子は「御手洗さんは私たちのお父さんにふさわしくない」と言い返す。
数馬と熱い口づけを交わした陽子は幸せの絶頂に。ある晩、陽子は数馬を栄家の夕食に招く。数馬は陽子の部屋で水無の写真を発見し、その美しさに注目する。翌日、数馬は水無を2人だけで会えないかと誘う。
陽子は翠から「ヨーコネエには伯父さんがいる」と聞かされびっくり。翠は陽子の父とかつて同僚だった毎朝新聞社会部長に直接会い、聞き出したのだ。翌日、陽子は勇気を出して毎朝新聞社を訪ねる。
栄家の人々は翠の家出を心配する。陽子は御手洗や昌枝と翠の学校に行くが、翠はきていないという。陽子は翠のことが心配でたまらないが、一方、水無はこのところ裕司の帰りが遅いことを心配していた。
翠が暴力事件を起こして学校からいなくなった。翠は援助交際寸前のところを補導され、御手洗は反省の様子がない翠をひっぱたく。「みんな大嫌い」と毒づく翠だったが、過呼吸になり倒れてしまう。
栄家に昌枝の息子・一郎がやってきた。一郎は自分もこの家族に入れてほしいと言うが、昌枝はきっぱりとはねつける。一方、水無は数馬にモデルを引き受けると告げるが、陽子と裕司には黙っていてほしいと頼む。
盲腸の手術を受ける陽子。幸い成功し、栄家の人々は安心する。翠は執刀医の直子に大検の参考書をもらい勉強を始める。そんななか、執行官の斎藤が栄家にきて、数日中にこの家の引き渡し命令が届くことを告げる。
栄家に戻った陽子と裕司は、水無に写真を突き付け激しく責める。陽子は「今夜、裕司さんはあなたにプロポーズしてパル子ちゃんを養子の籍に入れようとしていたのに」と激高。水無は許しを乞うが...。
栄家にパル子の実母・リエが現れ、パル子を返せという。リエは新しい恋人ができて気持ちが安定し、母性に目覚めたらしい。水無は拒むが裕司はパル子に決めさせる。するとパル子はリエを選び、栄家を去ってしまう。
深夜、陽子と翠は変な物音を聞き、階下に下りると、ダイニングに怪しい人影が!忍び込んだのは北条の二代目・北条敬太郎だった。敬太郎は家が人手に渡る前に見たいと、単なる好奇心で寄ったという。
敬太郎の借金の取り立てを受け継いだ大和は、栄家にいる敬太郎を発見し、懲らしめようとする。そこに斎藤が現れ、大和たちを追い出すと、栄家の人々に6週間後には必ず立ち退きしなければならないと警告する。
栄家にひとり取り残された陽子。数馬から「俺のアパートにこい」と言われスペアキーを渡されるが、栄家でニセ家族の帰りを待つことに。しかし、陽子は誰も帰ってこないことにいらつき、栄家を出ていこうとする。
栄家に斎藤がきて陽子たちと酒を酌み交わすことに。斎藤は娘が結婚したいという男を連れてきた、と酔ってくだを巻きその夜、泊まっていく。翌日の夕方、陽子は数馬に頼まれ「やよい」で大田原をもてなす。
パル子は自分を金で売ろうとするリエの手を振りほどき、水無の懐に飛び込む。そして、水無と裕司はパル子を栄家に連れ帰るのだった。さらにその夜、千代美と捨三も戻り、ニセ家族全員が再び揃った。
裕司のプロポーズを水無は涙ながらに受け、パル子も栄家のみんなも大喜び。陽子は数馬に結婚式の写真の撮影を頼むが、仕事で忙しいと断られ落胆する。一方、敬太郎は大和から3日以内に借金を返せと脅され...。
水無と裕司の結婚式前夜、栄家は大忙し。準備も一段落し、裕司は捨三や御手洗と男同士で酒を酌み交わし、水無は陽子や翠と女同士で会話を楽しむ。結婚式当日。牧師が発熱したため、陽子が急きょ代役を務めることに。
陽子の印鑑と「やよい」の権利書を盗み出した敬太郎は大和にそれを渡し、自身の借金の返済に充てる。そんななか、立ち退きが2週間後に迫ったことが話題になり、陽子はみんなで「やよい」に引っ越そうと提案する。
陽子は「やよい」が「ほがらかクレジット」という事務所に変わっているのを見て仰天。大和に訳を聞くと、敬太郎を通じて「やよい」と土地を手に入れたという。千代美は「やよい」を買い戻そうとするが...。
数馬は「週刊毎朝」の編集長に栄家のその後を写真で追ってほしいと言われた、とニセ家族のみんなに話す。さらに数馬は「週刊毎朝」での仕事のために、栄家の一員になりたいと言うが、陽子はこの話を断る。
数馬に、一緒にアメリカに行こうと言われた陽子は「少し考えさせて」と答える。陽子は数馬と話しあおうと彼の職場を訪れるが、そこで撮影相手に怒鳴り散らす数馬の姿を目撃。そんな数馬の態度に、陽子は幻滅する。
ある晩、数馬は水無と裕司に向かって、「おまえらのやっていることは、しょせんニセの家族の仲良しごっこだ」と言い放ち、それを聞いた陽子はがく然とする。そして翌日、陽子は数馬に呼び出されて...。
立ち退きの強制執行まであと10日余りというある日、栄家に捨三の孫・克夫夫妻が現れた。明後日は捨三の100歳の誕生日であり、区役所が表彰状を持ってくるので、その日だけ捨三を家に返してほしいということで...。
100歳の誕生日を迎えたその日、捨三が息を引き取った。駆けつけた克夫は「無責任だ」と千代美を責める。克夫は葬儀への千代美の列席を断り、栄家の人々は憤慨する。その夜、栄家では捨三をしのぶ通夜を開く。
良和から署名捺印済みの離婚届を渡された昌枝は、陽子に保証人になってほしいと頼むが、陽子から昌枝が姑の面倒を見るならと言われ、腹を立てる。さらに昌枝は、さくらから家に帰ってきてほしいと再度頼まれ...。
御手洗は良和を殴ってしまい、陽子はそれを必死で止める。良和がやけになっていることを知り、千代美をはじめ栄家のみんなは昌枝が自宅に戻ることを勧めるが、追いつめられた昌枝は納戸に引きこもってしまう。
栄家に住之江と添田が現れ、「やよい」を渡すので明日中にこの家を引き払ってもらえないかと言う。栄家のみんなは話しあい、6日後が立ち退きの日ということを考え、住之江の話を受け入れることに。
立ち退き期限まであと5日。ニセ家族と仲良くなった斎藤は、その日から栄家で朝食を食べることに。そんななか、栄家に翠の父親・山之内豊が現れ、翠の母親と復縁したので、翠を引き取りたいと言う。
立ち退き期限まであと3日。陽子は久米に借金を頼むが断られ、バイクや貴金属などを売り、生命保険を解約して何とか150万円を作った。一方、久米と千代美は逃げていた敬太郎を捕まえ、座敷牢に閉じ込める。
伯父から金を借りることができず、がっかりして帰宅した陽子。しかし、陽子の努力を知った裕司たちは彼女になけなしの金を渡す。さらに昌枝、千代美からも寄付があり、「やよい」を借りるための1,000万円が調う。
ついに立ち退きの日まであと1日となった。そんななか、敬太郎が「謝りにきた」と栄家に現れ、みんなのひんしゅくを買う。しかし意外にも陽子は敬太郎を許し、敬太郎はせめてものおわびにと家の中を掃除し始める。
いよいよ立ち退きの日。昌枝と翠がいったん栄家に戻り、そこに斉藤が引っ越し業者とやってきた。構わず談笑を続けるニセ家族たちだったが、家財道具が全て運び出された後、1人ずつ家の外につまみ出され...。