江戸川乱歩の短編小説を気鋭のクリエーターたちが映像化する。演出は渋江修平。人気女流作家・佳子(満島ひかり)のもとに「奥様…」と語りかける奇怪な原稿が届く。そこには、人が入れる肘掛け椅子を作り、座る人の肉体を椅子の中から感じて楽しむ男の告白が書かれていた。その椅子はホテルで使われていたが、今はある洋館の書斎で使われているという。肘掛け椅子を前に身震いが止まない佳子に、もう一通封書が届く…。