独創的な文字を次々に生み出す書体デザイナー・藤田重信。2015年、世界的PCメーカーが藤田の書体を標準装備したニュースは、業界で大きな話題となった。個性的でありながらも美しさを感じさせる藤田の書体は、時に「異端」と称される。150年前に福沢諭吉によって刊行された書の手習い本に見つけた「ふ」の一文字。その「ふ」を原型に新しい明朝体の開発に取りかかった藤田。奇才と呼ばれる藤田の書体作りの現場に密着。