真夜中の東京スペシャル 橋りょう技術者・志賀弘明/消防署大隊長・八巻信也/ 若年女性支援・橘ジュン/救急専門医・城川雅光

広尾病院は東京都の基幹災害拠点病院として、災害医療や島嶼(とうしょ)医療に力を入れている病院だ。救急で受け入れる患者は、年間およそ2万2千人にのぼる。そんな“365日24時間の病院”で、事故や病気で命の危機にひんした人たちのために走り続ける男がいる。城川雅光、38歳。東京の夜を守る「最後の砦(とりで)」だ。城川の当直の日の勤務は、日中から夜をまたいで翌日の午前まで。夜間の救急医は2~3人で全ての患者に対応する。ギリギリの攻防に、若き医師は決して冷静さを失わない。城川は丁寧な口調で、動揺する患者の不安を和らげる。 常に、命にかかわる決断を迫られる城川の仕事。命を救うという使命感。それが城川の支えとなっている。生きたいと願う人々のために、城川は夜を徹して戦い続ける。そんな城川が心に決めていることがある。 【準備8割、実戦2割】 患者の救急要請が入った瞬間から、患者が運ばれてくるまでが、城川の正念場。いかに最悪を想定して準備ができるか。起こりうることを考え、専門医の確保、輸血の準備。1分1秒が患者の命を分ける救急医療の世界。キャリア13年、人の命を救い続けてきた。支えになるのは元気を取り戻して行く患者の姿。 城川は、今日も夜を徹して戦い続ける。 「準備をして作戦を立てることで物事8割方、決まっている。残りの2割は実戦で予想外のことが起きるのでそこはまた臨機応変にやらないといけない、いざ具合が悪くなった時に想定済みであればあまり慌てずに対応ができるようになる。慌てるとやはりふだん持っている能力100%は出せない」

日本語
  • Originally Aired February 27, 2017
  • Runtime 45 minutes
  • Network NHK
  • Created May 24, 2022 by
    edwerds
  • Modified December 29, 2023 by
    atsumori