誰もが一度は目にしたことがある人形に、「命」を吹き込む女性操演者がいる。業界最年少ながら操演数は最多。舞台の下、決して表に出ることのなかったもう一つのドラマ。 形の手足を動かし、まるで生きているかのように操る「操演」。業界最年少ながら、TV番組、CM、ミュージックビデオなど年間300本以上の収録を抱える女性がいる。指や腕のわずかな傾きや動きで幾通りもの感情を表現する技と、「人形がなかったら廃人」と語るほどの情熱。共演者の多くが、その操演に一目を置く。「時に人形のほうが伝えられることがある」。舞台の下で人知れず汗をかく人形操演者の思いとは。