日本社会が抱える大きな問題のひとつ、ひきこもり。家族以外との交流を断って孤立している人は100万人を超え、その半数以上は40歳以上の中高年と言われる。 その現場で20年に渡って、ひきこもる人たちの支援に当たってきたエキスパート、石川清(55)に密着。組織に属することなく、たった一人で支援を続ける一匹狼だ。他の医療機関や支援団体ではどうすることもできなかった“重度のひきこもり”の人たちを中心に支援する。 他者との関わりを拒絶し、支援を受けることすら拒む人たち。石川は彼らのもとを訪問し、何年もかけて信頼関係を築き、希望の明かりを灯してく。石川の支援によってひきこもり状態から脱し、就職や結婚にいたる人もいる。評判を聞きつけた家族からの依頼が絶えない。 心の扉をたたきつづける石川の日々に密着し、人を癒やすとはどういうことなのか、そのありのままの姿を見つめる。