満帆商事に創業以来、最大の危機が訪れた。サンディエゴ支社の営業部長が220億円に及ぶ使い込みを行い、ショックで支社長は入院、このままだと間違いなく倒産である。にもかかわらず、ショムニこと庶務2課では、塚原佐和子(京野ことみ)がテレビの「会社対抗OLクイズ」の挑戦者に当選した、とはしゃいでいる。優勝すれば、ハワイ旅行と賞金500万円が手に入る。坪井千夏(江角マキコ)は、翌日の創業記念日に行う「満帆祭」で選手を選び出場しようと提案する。
会社幹部は、倒産を確信し、記者会見をやり過ごす善後策を練る。まず、入院中の支社長に代わり責任者を立てようとするが適任者はいない。白羽の矢が当たったのが井上庶務2課長(森本レオ)。井上課長は喜びも束の間、あっという間に奈落の底に落とされる。
そんな折、飛ぶ鳥を落とす勢いのベンチャー企業・鮫島グループ総帥・鮫島亨(陣内孝則)が、満帆に乗り込む。彼は「満帆を買収する。明日から満帆は私の会社だ」と宣言する。満帆幹部は誰もそれに反発できず、社長はとうとう自殺を図ろうとするが、すんでのところでショムニによって助けられる。
鮫島は、翌日、つまり創立記念日の調印を待たず、勝手に強引な首切りを始める。しかし、同時にまるで何か探しているような不穏な動きを見せる。
そんなことはお構いなしに、ショムニは「満帆祭」の準備で御輿を作ったりとおおわらわ。鮫島はそこにも乗り込み、千夏たちと真っ向から対立する。が、千夏と鮫島は、自分の信じるところへ突き進むという、どこか相通じるものを感じるのだった。
鮫島の動きを探っていたエリート社員・右京友弘(石黒賢)は、とうとう、鮫島の探し物を突き止める。しかし、ありかはショムニのどこかとしか見当が付かない。もし、鮫島より先に見つければ、倒産は免れるかもしれない。ショムニを交え大捜索が始まる。