とある朝――晴海昌弘(白洲迅)の部屋では、ルームシェアする千石哲(松島聡)が娘の愛梨(棚橋乃望)、そして晴海の息子・清一郎(櫻)のための朝ご飯作りに悪戦苦闘していた。 せっかく作ったご飯もあまり手を付けないまま、慌ただしく2人を幼稚園へと送っていく千石と晴海。いくら言ってもしっかりご飯を食べない子どもたちに、2人の父親たちは頭を抱えているのだった。 そんなある日、スーパーで買い物をしていた千石は、壇ゆかり(蓮佛美沙子)という女性に声をかけられる。料理教室をやっているというゆかりから、「小さなお子さん向けのお料理もできますよ」と誘いを受けた千石は、さっそく晴海と連れ立って料理教室が開かれているカフェへ。野菜が苦手な子どもでもぺろっと食べられる『おうちカレー』に挑戦する! カレーを煮込みながらカフェの内装を眺めていると、ふとここが見覚えのある場所だと思い出す千石。実はゆかりのカフェは、千石が元カノである真希(山下リオ)から「愛梨を預かってほしい」と打ち明けられた場所で…? 無事出来上がった『おうちカレー』を抱え、愛梨と清一郎を迎えにいった千石たちは、先生から「愛梨がお友だちの健(加藤大樹)を叩いてしまった」という報告を受ける。事情を聞いても話そうとしない愛梨を、思わず叱ってしまった千石だったが、その夜、清一郎に「愛梨ちゃんは悪くない。ちゃんとお話聞いてあげて…」と言われ…?
愛梨(棚橋乃望)が、幼稚園のお友だちを家に招き、パーティーをしたい、と言い出す。「うちが変な家ではなく、楽しい家だとアピールするチャンス」と考え快諾した千石哲(松島聡)は、晴海昌弘(白洲迅)とともに、美味しい料理でお友だちをもてなそうと考える。 さっそく愛梨、清一郎(櫻)を連れて壇ゆかり(蓮佛美沙子)の料理教室を訪れた千石と晴海は、子どもたちと一緒に作るミニピザにチャレンジ。楽しくピザ作りに勤しむ中、千石は愛梨が自分のことを「パパ」や「お父さん」と呼んだことがないことに気づき…? そして迎えたパーティー当日、愛梨、てぃあら、すみれと一緒に家に向かおうとしていた清一郎は、1人ポツンと座っている健(加藤大樹)を見つける。お迎えが遅くなりそうで半泣きの健を見た清一郎は、勇気を出して、「僕んち来る?」と誘い、賑やかにパーティーがスタートする! しかし、みんなで思い思いのピザを作って楽しんでいるところに、健ママ(野村麻純)がすごい形相で迎えに現れ、強引に健を連れて帰ろうと…!?
日々の子育てに加え、日中は接骨院経営、と忙しく過ごす千石哲(松島聡)――子育てには何かとお金がかかることを実感し、接骨院でアルバイトを募集することに。 そこに、金髪ピアスの青年・阿久津竜也(猪俣周杜)が面接にやってくる。明るく人当たりのいい阿久津を採用してみたものの、「ジェネレーションギャップ」という言葉では片付けられないほどの価値観の違いに戸惑う毎日! 文句を言いながらも阿久津を見守っていた千石だったが、ある日ミスを咎めたことがきっかけで阿久津は「じゃあクビでいいです」と出ていってしまう! 「やっぱ人を育てるとか、向いてない」と、人を雇うことに諦め顔の千石に、晴海昌弘(白洲迅)は何か言いたげな様子で…? その週末、晴海と愛梨(棚橋乃望)、清一郎(櫻)と連れ立ち、千石は”師匠”である杉田公平(田中要次)の家へお線香をあげに向かう。杉田は、家庭の事情で荒れた毎日を過ごしていた千石を接骨院に雇い入れ、柔道整復師として育てた人物、そして彼の妻である貴美子(竹内都子)が作るハンバーグは千石にとって大好物でもあり、思い出の味でもあった。 ハンバーグを食べ、お腹いっぱいになった千石は、阿久津への思いをあらためて口に。すると、貴美子、そして晴海からも思いがけない話が語られ…?
単身ハワイで働く愛梨(棚橋乃望)の母・真希(山下リオ)とテレビ電話で会話をしている千石哲(松島聡)と愛梨。千石は、楽しそうな愛梨の様子に喜ぶ一方で、接骨院を辞めて去ってしまった阿久津竜也(猪俣周杜)のその後も気になっていた。 そんなある日、晴海昌弘(白洲迅)や清一郎(櫻)たちと、壇ゆかり(蓮佛美沙子)のカフェを訪れた千石は、店の近くで樹里(柳ゆり菜)という女性と揉める阿久津を見かける。どうやら樹里からお金を借りていた様子の阿久津――見かねた千石は、阿久津を連れ自宅へ…。夕飯に特製の豚キムチを振る舞い、また明日から接骨院に来るよう、店の合鍵を渡す。 接骨院を営みながら家では美味しいご飯も作り、大変ながらも子育てに邁進している千石の姿を目の当たりにした阿久津は、再び接骨院で働き始める決意をするが…。 しかし程なくして、千石の留守中に樹里の彼氏(中山雄斗)が接骨院に押しかけ、金を返すよう阿久津に迫るという事件が…! 千石や愛梨たちに迷惑をかけたくないと再び接骨院を去ろうとする阿久津に対し、千石は「逃げるのか⁉」と問いかける…。