「主役を演じると死ぬ!呪われた劇団…」 そんな怪しげな投稿がSNS上でも拡散され始めた。劇団の売名行為になると考え、楽観視していた座長の重森(橋本じゅん)だったが、発信者のアカウントに“ヤギヌマサキ”という名前を見た途端、顔をこわばらせる。 今回挑む演目『DICE』は劇団の代表作でありながらも、10年前の初演時にヒロインを演じた柳沼沙紀が謎の死を遂げ、当時劇団員として出演していた麻依(生駒里奈)の姉・真理子も病で命を落とした、いわく因縁ある作品。 劇団ENGINE内に恨みを買っている人間がいる――。 そんな疑念が劇団員の中に漂い始めていた。 さらに麻依のことを何故か、目の敵のように挑発するエリカ(織田梨沙)は、様々な手でヒロインの座を奪おうと画策していた。 そんなある日、劇団内に広がる不安を一蹴するべく、座長の重森は劇団員たちとともにお祓いに出かける。重森曰く、ご利益がある神社ということなのだが…。そこで麻依に予想外の怪奇現象が襲い掛かる…。