有功(堺雅人)が道場で千回の素振りをして倒れたことを知った家光(多部未華子)が、有功の部屋へやってきた。情けないと言いつつも、最後までやり遂げたことを澤村(内藤剛志)がまるで褒めているような口ぶりだったと不思議そうに語った。そして、若紫と名付けた子猫を可愛がる有功に気付き、不機嫌になった家光は「可愛いから嫌いだ」と言いながら、かつて娘を産み、その子を亡くしたことなど自分の過去を話し出す。いつも勝気にふるまう家光の姿の裏に秘められた悲しみ・苦悩があることを感じた有功は「よう、耐えてこられました」と家光を心から慰める。その時、家光の胸の中で何かが動きだした…。