松島の局(まつしまのつぼね)

大奥の女性たちを束ねる重役・大奥総取締役。 公家の娘で、徳川家重(とくがわ いえしげ)の嫡男・家治の教育係だったが、その後、将軍付き上臈御年寄となり大奥を取り仕切る大奥総取締役にまで上り詰めた実力者。 大奥総取締役は“表”である幕政にも影響力を持ち、幕政をつかさどる老中の人事にまで口出しができたという、当時のキャリア女性のトップ中のトップにあたる。 その松島は権力をほしいままにするため側用人・田沼意次(たぬま おきつぐ)と手を組み、“ある計画”を目論(もくろ)んでいて…。