おいち(葵わかな)は医師を目指し、父松庵(玉木宏)の診療所を手伝っていた。おいちには時々、何かを背負った人の心や、亡くなった人の影が見える能力があった。叔母のおうた(財前直見)から持ち込まれた縁談の相手、生薬屋『鵜野屋』の若旦那・直助(阿部進之介)も女性の霊を背負っていた。直助のために、その霊の無念を晴らそうとしたおいちは、直助の先妻と、女中のお梅(松本妃代)のふたりが不審死していることを知る。