コンセルヴァトワールの授業が始まった。しかし、のだめ(上野樹里)は、入学式の代わりに説明会があったことを知らず授業の予約もできていない状態。おまけに、アナリーゼ――曲の精神性や和音の構造などを理論的に分析する授業にもまったくついていけず、すっかり落ち込んでしまう。 一方、コンクールを終えたばかりの千秋(玉木宏)は、ミルヒーことシュトレーゼマン(竹中直人)の秘書兼マネジャーであるエリーゼ(吉瀬美智子)の配下の者に無理矢理ある事務所に連れ去られていた。「砂漠のプロメテウス作戦」と名付けられたその作戦は、千秋と契約を結ぶためのものだった。強引に契約書にサインさせられてしまった千秋は、さっそくエリーゼから、シュトレーゼマンの演奏旅行に付き添うよう命じられる。それは、3カ月に及ぶ世界ツアーで、その中には日本での公演も含まれていた。 千秋がシュトレーゼマンとのツアーに出かけたため、ひとり取り残されたのだめはいぶし銀のオーボエ奏者・黒木(福士誠治)と再会する。実は黒木もコンセルヴァトワールの生徒だったが、フランスでの生活になじめずに悩んでいた。 ある日、のだめは千秋が、急病で倒れたシュトレーゼマンの代役として、日本公演で指揮者デビューを果たしたことを知る。そのステージで千秋と共演したのは、中国が生んだ若き天才ピアニスト・孫ルイ(山田優)だった。 フランク(ウエンツ瑛士)からルイのビデオを見せてもらったのだめは、彼女に対して強烈な対抗心を抱き、ビデオの中でルイが弾いていたリストの「超絶技巧練習曲」に取り組み始める。 そんな折、のだめは日本で開かれたコンテストの審査員を務めたことがきっかけでのだめの才能を見出し、フランス留学を勧めてくれた人物でもあるシャルル・オクレール(マヌエル・ドンセル)のレッスンを受ける。好きな曲を弾いて見せて、とオクレールに言われたのだめは、リストの「超絶技巧練習曲」を完璧に弾いてみせた。
Name | Type | Role | |
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Rin Eto | Writer | ||
Hideki Takeuchi | Director |