福岡市で老舗提灯店を営んでいた伊藤半次さん。32歳で沖縄で戦死するまで得意な絵を添えた絵手紙を戦地から送り続けました。兵士たちの日常や家族への思いが描かれた手紙は400通におよびます。孫の博文さん(52)は手紙を頼りに祖父の足跡をたどり、手紙が途絶えた激戦の地、沖縄へ。家族を守るために戦い、戦地で生き抜こうとした祖父の姿が浮かび上がります。絵手紙が伝える戦争と絵手紙で願った平和の尊さを見つめます。