新江ノ島水族館に勤める岡田健吾(竹野内豊)は、婚約者の相澤美奈子(板谷由夏)との結婚を控え、幸せな気分でいた。
同じ頃、槇原梨沙(上戸彩)も、恋人の藤代誠(大東俊介)から両親に会ってほしいと言われ、笑顔になる。と、そんなとき、梨沙の携帯電話が鳴った。誠には秘密だが、梨沙はイメクラで働いており、電話は出勤の催促だった。
翌朝、梨沙が帰宅すると、兄の修一(稲垣吾郎)が部屋にいた。修一は、借金を梨沙に押し付けたまま姿を消していたが、返済のめどが立ったという。それを信じない梨沙が金を見せろと迫ると、修一は逆に梨沙の財布を奪おうとする。もみ合ううち、イメクラの名刺が落ち、それを見られてしまった梨沙は、部屋を飛び出した。がむしゃらに走った梨沙は、気づくと新江ノ島水族館の前にいた。水族館に立ち寄り、クラゲの水槽の前にやってきた梨沙は、ふわふわと漂うクラゲたちに心を奪われる。やがて閉館時間になるが、それでもクラゲに見入っていた梨沙に、健吾が声をかけた。