大手食品グループの会長・藤原(河野洋一郎)が、自宅のペンギン飼育室で溺死しているのを、妻の亜紀子(幸田尚子)が発見した。警察は、藤原がペンギンの世話をしている時に足を滑らせて後頭部を強打し池に落下したと断定。残されたペンギンを保護するために、須藤(渡部篤郎)と圭子(橋本環奈)が、藤原宅を訪ねることとなった。そこで藤原の遺体写真を見た圭子は「藤原がペンギンの世話をしていたとは思えない」「事故ではなく他殺の可能性がある」と須藤に話す。他殺であれば、死亡推定時刻に自宅にいた亜紀子、藤原の秘書の久慈(小柳友)、亜紀子の兄の青木(勝矢)が容疑者となる。 飼育室に隣接するバックヤードにあった作業服を見た圭子は、それが藤原が着ていたとは思えない大きなサイズだと気づく。作業着にペンギンの臭いが染みついていたことから、この作業着を着ていた人物が、藤原の代わりにペンギンを世話していたのではないか、と推測。その時、須藤は、物陰から自分たちを見ていた久慈に声をかけた。久慈は、ペンギンにエサをやろうとやってきたという。圭子は久慈に近寄ると、クンクンと臭いをかぎはじめた。 総務部総務課に戻った須藤と圭子は、石松(三浦翔平)から詳細を聞き事件を整理していくと、久慈は藤原から叱責(しっせき)されることが多かったと分かる。弘子(浅野温子)は「それを恨んでの久慈の犯行なのか」と聞くが、須藤は何かが引っかかると言い・・・。