中神(吉田鋼太郎)の部下に拉致された新谷(池松壮亮)は、ICチップの在り処を吐くよう、厳しい拷問を受けていた。
教えようにも記憶が戻らない新谷は、時間がほしいと懇願するが、中神は彼のアザだらけの体を容赦なく痛めつける。
一方、津城(小日向文世)たちと手を組んだ倉木(西島秀俊)と大杉(香川照之)は、爆発事件に居合わせた高校生・南貴之(染谷将太)を訪ねる。
映画研究部の南は、爆発の直後、現場の様子を自分のカメラで撮影していた。監視カメラ映像以外で初めて目にする、爆発直後の映像…そこには、瓦礫の中で泣いている少女と、その少女の見つめている先にある“何か”が映されていた。
この映像が公安によって隠蔽されていたのではと踏んだ倉木たちは、少女が見ていたものが何かの重要な証拠になるのではと考え、少女のいる療養施設を訪ねる。
謎の絵が描かれた画用紙が散乱する中で、少女は未だ絵を描き続けていた。
できた、と少女は言うが、どの絵も何が描かれているのか全くわからない。しかし思い立った倉木が少女の絵を床に並べていくと、大きな1枚の絵が現れる。そこに描かれていたのは、ある不気味な光景だった…。
(写真)
一方、新谷を拉致した際の監視カメラ映像を見た東(長谷川博己)は、直前に新谷が会おうとしていた葵美(有村架純)の存在に気がつく。
東は映像のプリントを新谷に突きつけ、その反応から葵美が“使える”と確信。
葵美を新谷の前に連れてくるよう中神に命じる。
その頃、津城たちもまた、防犯カメラの映像から葵美にたどり着いていた。新谷と接触した彼女には危険が及ぶ可