古池の弟子になって1年あまり経っていた憲二。しかし古池との約束でプロペラはまだ叩かせてもらえていなかった。エースペラを壊してしまった多摩川のレースで関東の若手屈指のペラ巧者・和久井は、この話を聞き「昔の人らしい精神論」だと言う。これに反発を感じる憲二だったが、その節で和久井は持論通りだと言うように優勝をさらった。これを期に憲二は「自分にもペラ作りを教えて欲しい」と古池の家まで頼みに行くと、古池も、そろそろ良かろうと山奥にある古池のペラ小屋へと憲二を連れていくのだった。