90年前に理想の暮らしを追求した建築家・土浦亀城と妻・信子が東京品川に建てた住宅。それは当時、世界最先端の設計で生み出した驚くべき機能と美しさを備えていた。旧帝国ホテルを手がけたフランク・ロイド・ライトに直に学んだ夫婦は、帰国後、自らの家を実験場に日本人の生活を変える挑戦を続けた。 亀城は建築家として数々の名建築を残したが信子は男性社会と言われた建築業界に馴染むことができなかった。しかし後に画家として創造力を羽ばたかせ、二人はこの家で60年以上一緒に暮らし、ついに夢を実現した。 ＜Art Traveler＞知花くらら ＜ナレーター＞磯村勇斗