トルファンを離れたマルコ・ポーロ一行は、護衛のモンゴル軍に出迎えられ、旅を再開させた。モンゴル軍の先頭には、常に“天馬の旗”が掲げられていた。モンゴルの人々は、この旗にチンギス・ハーンの霊が宿ると信じていたのだった。関所を越え、一安心の一行。野営地では、和やかな宴が開かれた。しかしその夜、ニコロが襲われる。何者かが、聖なる油を盗もうとしたのだ。軍の隊長は、聖油のつぼを守るため“天馬の旗”で包む。