都会に暮らす人気恋愛小説家・楽本愛は、新作の構想のために渋々、ある島を訪れることに。島での世話係として現れたのは、育った環境も価値観も正反対の二人は、お互いに振り回されながらも、次第に離れがたくなっていき──心に傷を抱えた二人が、愛の居場所を見つけるまでの物語。
都会に暮らす人気恋愛小説家・楽本愛(らくもとあい)は、新作の構想のために渋々、ある島にやってくる。 滞在先での世話係として現れたのは、島の人気ツアーガイド・武藤海心(むとうかいしん)だった。 自由奔放にふるまう愛に、飄々と、しかし献身的に応えていく海心。 翌日、執筆に集中できずイライラを募らせる愛を、海心が気分転換にと海へ連れ出して…。
海で採ってきた貝を、砂浜で愛に食べさせる海心。 愛は海心に連れ回されながら、島での時間を少しずつ楽しみはじめる。 お互いのことを話すうちに、自然と二人の距離も縮まっていき…。 その頃東京では、愛の秘書・小椋(こむく)ふみが、人気女優・宇井姫花(ういひめか)に呼び出されていた。
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