大盗賊・雲霧仁左衛門(中井貴一)とその一党が、突如現れたのは京の都であった。京は、およそ100年振りの将軍上洛の報せに賑わっていた。将軍上洛の為に、江戸から京へ運ばれたのは御用金100万両。この機会に公家たちに近づき大儲けを企むのは、京の大店・今津屋を取り仕切る女将のおつる(原田美枝子)だ。そして、仁左衛門と時を同じくして京へ乗り込んだのは、火付盗賊改長官の安部式部(國村隼)であった。