『アパートの清水』の前に置かれているサボテン――そのサボテンをこの場所で2年ほど前に育てていた女性を狩野進(横山裕)は知っていた。 101号室に住んでいたその女性は、まだ夜も明けきらない朝早くにゴミを出し、人目を避けるように生活していた。『アパートの清水』を退去する際、大家の清水のばーさん(イッセー尾形)にそのサボテンを託していったその女性が、誰なのか狩野はまだ知る由もない。 ある日、寝ぼけ眼の狩野のもとを、小学社の編集者・矢野来夢(戸塚純貴)が訪ねてくる。そこで告げられたのは、現在連載中の週刊誌が来月号をもって休刊するということ! 他誌で連載を継続できるよう調整中だというが、差し当たってはしばらくの間「無職」になってしまうため、狩野は岩永佑(松島聡)の紹介でコンビニでバイトを始めることに…。 だが、自分の漫画を楽しみにしてくれているコタローに、無職になってしまったことが言いづらく、佑や秋友美月(山本舞香)に、「コタローには黙っててくれ」と頼むのだった。 思いの外ハードな連日のバイトに疲れを見せる狩野。そんな狩野を見たコタローは、自分に何か隠し事をしているのではないか、と尋ね…。そんな中、2人は幼稚園の頃にお世話になった教諭・花輪景介(西畑大吾)に再会する! 3人はコタローの家で一緒にご飯を作って食べることになるが…?