お信(沢口靖子)は酔客に絡まれていた花魁(おいらん)の花里(朝倉あき)を助け、友人になる。花里は幕臣の磯貝(河合龍之介)と思い合っていたが、磯貝が出世の糸口を掴んだため、身分違いを感じ諦める決意をしていた。だがひょんなことから花里と磯貝とが夫婦になれるチャンスが訪れ、喜んだお信は、ふだんは会えないふたりを結ぶ、文使いの役目を買って出る。