いかだ下りの日が明後日に迫っていた。純と蛍は、初めは、五郎のいかだに乗るつもりだったが、中畑たちが制作している「四畳半」と名付けられたいかだにのれるように頼み込む。それは、五郎と辰巳のいかだが安全性よりも目立つことに重点をおいて制作されていたからだった。純や蛍が「四畳半」乗ることを知った五郎は面白くなく、ふてくされていた。草太は、去年つららを乗せて出たいかだ「みずすまし号」にペンキを塗っていた。母の正子が、雪子と一緒に乗ったらどうかというが、草太は何も答えなかった。正子は、雪子にもう一度牧場で働いてもらうように頼んでもらえないかと草太に言うが、草太はいまさら何を言っていると突っぱねた。 凉子先生は、学校から東京の父に学校の閉校に伴って自分も学校をかわることを電話で話した。電話が終わった頃に五郎が現れ、中畑たちのいかだに乗らないかと誘いに来た。 いかだ下り大会の当日、草太は自分いかだに雪子を乗せたかったが、見栄を張っていた。草太は16番目、五郎たちは20番目そして四畳半は21番目にスタートしていった。五郎は、途中駒草号に乗るこごみと知り合う。急流で五郎たちのいかだはひっくり返り、五郎はこごみのいかだに助けられ、東京の話で意気投合する。四畳半に乗っていた純と雪子は家出していたつららの姿を川岸に見つける。 いかだ下り大会が終わり、純と蛍は凉子先生と家路についていた。そこで、蛍は先生に今夜UFOを見せてもらうことを約束する。臆病な純は、それができなかった。家につくと、まだ五郎も雪子も帰っていなかった。その頃雪子は、辰巳の家でつららの置き手紙を見つけた。家に帰った五郎は、純からつららの話を聞き、草太の家に走った。雪子たちは、富良野駅に行き、つららを探したが、見つけることができなかった。草太も駅の前でバイクに座ってつららの現れるのを待っていた。草太は、雪子たちを見つけるなり、喫茶店に入っていった。五郎と雪子も後を追った。草太は、今日一日はつららのことを考えてやりたいと雪子に言う。雪子は、そんな草太が素敵だと感じていた。 その頃、五郎の家でも一つの事件が起ころうとしていた。UFOを見に行った蛍と凉子先生が9時を回っても帰らなかった。