古井戸から見つかった遺体。それは、21年前に誘拐され、いまだ見つかっていないもうひとりの少女のものだった。一体、電話の主は何者なのか? 目的はなんなのか? 翻弄された有森は茫然自失となる。やっとの想いで世間にも無実を認められた平山もこの事実に衝撃を隠せず、千紗のもとにはさらなる情報がもたらされ…。果たして21年前の事件の真相とは。そして、それぞれの強い想いと正義が交錯した先に待ち受ける結末は──。