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朱徳平[ 町中華 店主 ]

黄金色に輝く玉子チャーハン、ビールにぴったりの絶品焼き餃子...。 中国人の店主・朱徳平(しゅ とくへい)の「兆徳」は、昼も夜も行列の絶えない、いわゆる町中華の名店だ。 創業25年。サラリーマンばかりでなく、女子高生や家族連れなど地元の老若男女に愛されてきた。昭和平成の名人と言われた落語家の古今亭志ん朝も、寄席へ行く前に餃子とチャーハンを求めて通ったそうだ。今も人気俳優や有名企業の社長がお忍びでやってくる。 なぜそこまで人気なのか。取材で見えたのは、毎朝行う丁寧な仕込みと、朱徳平のホスピタリティだ。餃子は毎朝仕込む。多い時にはその数1000個。使うキャベツは柔らかいものを求め、季節ごとに産地を変え、餡にはチャーシューの煮汁も入れる。 意外にも、朱徳平が料理を覚えたのは30年前に来日してからだそうだ。中国では河南省の役所で財務課長を務める国のエリート、料理とは無縁だった。結婚して来日後、生活のために中華料理店でアルバイトを始め、料理をイチから覚えた。朱徳平は言う「うちの中華は中国の味ではなく、日本の味なんです」と―。 二度来た客の顔は覚え、好みのメニューも忘れない。客の中には、創業以来25年間通い続ける客もいる。 客のお腹もココロも満たす店。コロナの影響も受けながら懸命に鉄鍋を振るう店主・朱徳平のアツい日々を追った。

日本語
  • Originally Aired October 4, 2020
  • Runtime 30 minutes
  • Network MBS
  • Created October 4, 2020 by
    Administrator admin
  • Modified October 4, 2020 by
    Administrator admin