朝田龍太郎(坂口憲二)は、とある国の紛争地帯でMSAP(万人のための医師団)の一員として活動をしていた。ある日、治療拠点にやってきた朝田の背後で爆発が起こり、1人の少年が大けがを負う。治療道具が十分でない中、朝田はオペに挑む。 インドにきていた経営コンサルタントの岡村征(高橋克典)は、大きな商談を成立させると、日本の各省庁の役人や様々な企業のトップが集まった「医療国際委員会」に出席している“ある男”に電話をする―――。 大病院「L&P病院」では、外科部長の木原毅彦(池田鉄洋)が早川昭吾(柄本佑)たち大勢の研修医に院内の解説を行っていた。目を見張る最先端医療設備を誇らしげに紹介する木原。一方、同じ地区にありながら古びた「桜井総合病院」は、研修医も来ず、医師は院長である桜井修三(平幹二朗)のみという状況だった。患者の流出も避けられず、経営難を不安視する看護師たち。また、肺を患って入院中の森本は、成功率の低い手術をこの病院で受けるのは不安だからと手術を拒んでいた。 ある日、「L&P病院」ERに救急患者・中原がやってきた。検査室を通すことで様々な検査が自動的に行われ、その結果は治療にあたる木原や、日本に帰国した岡村のタブレットに転送されていく。準備を終えた木原たちがオペ室に入った直後、室内の電話が鳴った。電話は岡村からで、電話を切った木原は救急隊員を呼び戻すように指示。「L&P病院」に受け入れ拒否を言い渡された中原は再び救急車に戻される事態に。途方にくれる救急隊員に中原は「桜井総合病院」に運んでほしいと話す。連絡を受