朝田龍太郎(坂口憲二)は患者の意思を汲んでライブデモンストレーションの中継映像を遮断するが、その代わりに流れた黒木慶次郎(遠藤憲一)のカテーテルオペの模様は審査員や観衆から賞賛を浴びる。満足気な野口賢雄(岸部一徳)とは正反対に言葉を失う加藤晶(稲森いずみ)。鬼頭学長(夏木マリ)は、記者会見でカテーテル治療に力を注ぐと明言する。これで医療版ミシュランとも呼ばれるIMAの取得のための第一関門である医療技術の高さは突破。第二関門の合理的な経営も、すでに野口が再建計画書を作成していた。最後の関門は医療の質。審査員が病院内を見て回り判断が下されるが、いつ、誰に、どのような質問をするかは事前に知らされないため、鬼頭と野口は不安を隠せない。 そんな中、伊集院登(小池徹平)にERに行くように加藤から命令がくだる。朝田は別の大学病院で行われるオペに呼ばれるが、執刀医以外は必要ないと言われてがく然とする伊集院。朝田にERは外科医の腕を磨ける場所だと言われるが、海外の教授からオペ技術を賞賛されている朝田の姿に伊集院はさらに肩を落としていた。そんな伊集院に優しく声をかける黒木。 いよいよIMAの審査日がきた。すでに院内の看板は多国語表記に取り替えられ、職員には対応マニュアルや想定質問集が配布されるなど指導がされていたが、鬼頭と野口は緊張の面持ちで審査員3人を迎える。審査は清掃や患者用の食事にまで及び、逐一シートに何かを書きこむ審査員たちの様子を不安気にみつめる鬼頭たち。伊集院は、そんな状況とは無縁のERで肩の痛みを訴える横田辰夫(本田博太郎)の診察に