北洋病院の朝田龍太郎(坂口憲二)のもとに、母の音部美和(長野里美)に伴われた9歳の患者、雄太(田中碧海)が来た。朝田は、藤吉圭介(佐々木蔵之介)、小高七海(大塚寧々)、松平幸太朗(佐藤二朗)らチームの面々に、雄太は2年前に自分がバチスタ手術をした患者だと説明を始める。 雄太は、朝田がアフリカのNGOで働いていた時に知り合った海外青年協力隊の息子で、重度の拡張型心筋症を患っていて、現地では他の手段がないため手術したのだ。ところが、年を経て心機能が悪化。美和たち両親は心臓移植も考えたのだが、高額医療となるため手段が得られない。そうこうするうちに、父親は過労死。再び朝田の腕を頼ってやってきたのだ。なぜか、そのカンファレンスに、伊集院登(小池徹平)の姿はなく…。 一方、明真大学附属病院では野口賢雄(岸部一徳)が自室で胸を押さえて倒れていた。やって来た木原毅彦(池田鉄洋)が野口の異常に気づいて応急手当。木原は野口がニトロを常備していたことを知り、狭心症を疑う。だが、鬼頭笙子(夏木マリ)に報告しようとする木原を野口が遮った。5日後に控えた心臓移植関連学会協議会によるサイトビジットを成功するまで、野口は自分の病気を鬼頭たちに知られるわけにはいかなかった。 今の状態だと、雄太は持って2カ月。しかも、日本では子供の心臓移植は難しい。朝田と藤吉の説明に、美和は力なく病院を後にする。そんな美和を見ていた片岡一美(内田有紀)に藤吉が声をかけた。藤吉から雄太の病状を聞いた片岡は、対処法を尋ねる。すると藤吉は、1%のわずかな望みに賭けるのが親で、