朝田龍太郎(坂口憲二)たちは臨時教授会の時間を狙って、生後9カ月の患者の緊急手術を決行する。手術がはじまったことを知った教授会は騒然。しかし、患者は冠動脈瘤を引き起こしていて、このまま手術を続ければ患者は術中死する可能性があることがわかった。朝田たちは患者の容態が悪く、術前に十分な検査ができなかったため、このことを知らなかったのだ。 加藤晶(稲森いずみ)は手術の中止を宣言。だが、朝田はバイパス手術を行い、オペを続行すると言う。なぜなら、ここで手術を中止しても、再手術する体力がこの患者にはないためだ。しかし、直径1ミリにも満たない赤ん坊の細い血管をどうやって縫い合わせるのか? 霧島軍司(北村一輝)や野口教授(岸部一徳)をはじめ、見学室やモニターで手術を見ていた医師たちは驚く。そして朝田は、生後9カ月の患者は内胸動脈が未発達なため、右胃大網動脈からのグラフト採取を伊集院登(小池徹平)に指示。その冷静な判断に、鬼頭教授(夏木マリ)も感心する。 バイパス手術は着々と進行。木原毅彦(池田鉄洋)から手術の報告を受けた霧島はそのチームワークの良さに次第に動揺し始める。 そんな中、転落事故で胸部を強打した急患が現れ、木原が手術室へ向かうと…。