母の孝子(河内桃子)が、ゆき子(和久井映見)と菊雄(岸谷五朗)との帰郷を待っていたかのように亡くなる。悲しみの松井家に、高木コーポレーションから100万円の香典が届く。菊雄は「多すぎる」と言い、父の忠志(河原崎長一郎)は「手切れ金代わりだ」とゆき子を殴ってしまう。 瞳(鶴田真由)が、雅史(唐沢寿明)と初恵(五十嵐いづみ)との婚約披露パーティーの招待状を受け取った時、菊雄からの電話がかかる。雅史の婚約を知った菊雄も、香典を手切れ金だと思う。ゆき子が、菊雄に「田舎へ帰るつもり」と話しているころ、雅史が焼香に駆けつける。 雅史は、高木コーポレーションの香典の件も知らず、ゆき子に向かって神崎産業と合併後、婚約を破棄すると伝える。だが、雅史の考えは、ゆき子の心を開くことにはならない。