樹乃倉厳(森崎ウィン)の趣味はキャンプ。車を使わず、身一つで電車やバスを乗り継いで山に入る。誰からも邪魔されない気楽さと孤独さ、そして自然を愛する生粋の”ソロキャンパー”なのだ。 厳は、手際よくテントを張り、薪となる木の枝を調達し、お気に入りのキャンプギア(道具)を駆使して焚き火を始める。日が暮れて、孤独の喜びを噛みしめながら歩いていたその時、突如として厳の前に見知らぬ女子が現れた。草野雫(本田望結)は、人生初のソロキャンプに来ていたのだ。雫はテントさえ持ってなかったが、鶏を丸ごと使った”ビア缶チキン”をつくる。厳は一人になりたかったが、見るからに美味そうな料理を前にして、我慢できなくなり…