2002年1月、東京、原宿、朝7時――。 『3ピース』の看板を掲げた一軒家に同居する3人の男がいつものように目を覚ました。彼らの名は前田前(香取慎吾)、山田太朗(松岡充)と大坪拳(加藤浩次)。前が二十歳のころこの一軒家を購入し、前の中学時代の先輩、太朗と拳は月2万という格安の家賃で住んでいた。 3人の朝はタバコを使ったくじ引きから始まる。一日の料理係、掃除係、洗濯係を決めるためだ。その日、一番辛い洗濯係になってしまった前がぶつぶつ言いながら牛乳を取りに外へ出ると、そこには分厚い封筒が落ちていた。